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関節がゆるい人の身体で起きていること——筋肉の過緊張とエネルギー消費

この記事でお伝えすること
  • 靭帯がゆるい身体では、筋肉が靭帯の代わりに骨格を支え続けています
  • 筋肉は靭帯と違ってエネルギーを消費するので、じっとしていても燃料が減ります
  • 「何もしていないのに疲れる」は、この会計の結果です

靭帯というベルトが、伸びやすい

関節は本来、靭帯という丈夫なベルトで固定されています。靭帯は結合組織でできていて、 エネルギーを使わずに関節を支えます。ここがゆるいのが関節過可動です。

筋肉が、24時間の代役を務める

ベルトが頼りないと、脳は周囲の筋肉に「常に少し力を入れて支えておけ」という指示を出します。 この持続的な筋収縮(共収縮)は、関節を守るための合理的な戦略です[1]。 ただし副作用があります。筋肉は靭帯と違って、働くたびにエネルギー(ATP)を消費するのです。

さらに、収縮しっぱなしの筋肉は血流が悪くなり、老廃物が溜まって痛みやこわばりの原因になります[1]。 「関節はゆるいのに、身体はガチガチ」という一見矛盾した状態は、こうして生まれます。

だから「何もしていない」は、存在しない

座っている、立っている、ただ姿勢を保っている——一般的には「休み」に分類される時間も、 この身体では筋肉が支出を続けています。同じ1日を過ごしても、消費するエネルギーの総額が違う。 夕方に電池が切れるのは、「体力がなさすぎる」からでも「だらしない」からでもなく、会計の結果です。

対策の方向性

構造が分かると、対策の方向も決まります。支出を減らす(支えを使う・姿勢を変える・休みを予定に組み込む)、 そして支える力を安全に育てる。具体的な方法はペーシングのコーナーで順次公開します。

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出典
  1. College Hill Pilates and PT. EDS and Tight Muscles: If My Joints Are So Loose, Why Do I Feel So Tight? 2020. https://www.collegehillpilatespt.com/2020/05/21/eds-and-tight-muscles-if-my-joints-are-so-loose-why-do-i-feel-so-tight/
  2. Smith TO, et al. Do people with benign joint hypermobility syndrome have reduced joint proprioception? A systematic review and meta-analysis. 2013. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23728275/