長く立っていられない——「体力がなさすぎ」ではないかもしれない
この記事でお伝えすること
- 「じっと立つ」は、関節がゆるい人にとって二重にコストの高い姿勢です
- 筋肉が支え続けることと、血液が下半身に溜まること。理由は2つあります
- 「体力がなさすぎ」と自分を責める前に、立ち方と環境を変える手があります
行列と立ち話が、いちばんつらい
歩くのは平気なのに、じっと立っているのがつらい。行列、満員電車、立食パーティー、朝礼。 「なんでみんな平気なの? 私、体力なさすぎでは」と思ってきたなら、 それは体力の問題ではない可能性があります。
理由1:筋肉が、休みなく支えている
立位の維持は、靭帯と筋肉の共同作業です。靭帯がゆるい体では筋肉の負担割合が大きく、 じっと立っている間も筋肉は張りっぱなしになります[1]。 歩くほうが楽なのは、動きのリズムで筋肉に緩む瞬間があるからです。
理由2:血液が、下半身に溜まる
立っている間、血液は重力で脚に集まります。血管まわりの支えがやわらかい体質だと 血液が戻りにくく、脳への血流が減って、めまい・気持ち悪さ・頭のもやもやが出ます[2]。 じっと立つのは、筋肉と循環の両方に負担が集中する姿勢なのです。
今日からできる工夫
- 壁・手すり・柱に寄りかかる(外部の支えは正当な装備です)
- その場で足踏み・かかと上げをして、脚の筋肉のポンプを動かす
- 着圧ソックスで血液の停滞を減らす
- 「座れる選択肢」を先に設計する。列に並ぶ用事は空いている時間帯に
出典
- College Hill Pilates and PT. EDS and Tight Muscles. 2020. https://www.collegehillpilatespt.com/2020/05/21/eds-and-tight-muscles-if-my-joints-are-so-loose-why-do-i-feel-so-tight/
- Csecs JLL, et al. Joint Hypermobility Links Neurodivergence to Dysautonomia and Pain. Front Psychiatry. 2022. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8847158/